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4月中旬に南相馬市小高区が、原発20キロエリア内では初めて警戒エリア解除
となった。

福島県の浜通り、つまり相双地区に行くのは当初復興の妨げになってはいけない
だろうと筆者なりに考え、自粛していた次第である。

でも、古巣の小高区が解除になれば、逆に訪問すべき時期なのかなと思い、ほぼ
1年ぶりに相馬エリアへ向かうことにした。

早朝だったので、家人はまだ寝ていた。起こさぬように静かにR115へと向かう。

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途中、吉野屋で朝食を食べたり、伊達市霊山で久々に”まきばのジャージー”でアイ
スクリームを食べた。

R115で相馬市へ向かう。飯舘村も川俣町山木屋地区も放射線量が高く避難エリ
アに指定されているため、南相馬へ出るには遠回りだけど、相馬市を経由するしか
ない。

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昨年4月には、見るに堪えず訪れなかった松川浦にも立ち寄った。

俺の知っている松川浦じゃなかった。けど一般車通行不可の松川大橋だけは残って
いる。

逃げたいけど、R6ではなく海岸線の道に沿って南下していく。通行不能な部分や荒れ
たままの状態の道。

南相馬市鹿島区の海岸線。塩害で苦しんでいる松の木が並んでいた。

やはりなにもない。黒い喪服姿の方たちが、海岸線に向かって歩いておられた。

筆者は立ち尽くすのみ。

そして、原発20キロエリア内へ・・・

立ち入り可なのだが、人影は少ない。閑散としている。

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小高駅前も筆者ひとり。

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筆者とその家族が9年間棲んだ優しい街だった。

ただ古い街並みなので、倒壊している家屋が多かった。

筆者が以前勤めていた、職場の敷地の周囲をぐるりとまわった。

大きな建物だけど、人の気配はない。

あんなに素晴らしい職場だったのに・・・

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村上海岸へ向かう。

BBQ、海水浴、キャンプした海岸、なんの面影もない。荒涼とした湿原に変わり
果てていた。

ここで、70人以上の人々が津波に呑まれたらしい。

もう、言葉が出ない。

でも、ついひと月前に避難解除になったばかりなのだから・・・

筆者は必ず元の、いや、以前以上に素晴らしい南相馬になってくれると信じてい
ます。

また必ず帰ってきます。

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なんて思っていたら、ナビのマグネットがはずれ、固定する部分がアスファルトに
落ちて割れてしまう。

この地にいる筆者の知人の誰かからの”念”だったのか?

でもハンドルのボルトへ直接固定し、事無きを得る、というより以前より安定した。

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帰りも伊達市霊山のまきばのジャージーで”エスプレッソソフト”?なるものを
オーダー。

エスプレッソの苦味とソフトの甘さのバランスがよく、かなりいけると思った。

夕刻、筆者と愛機ゼファーは、やや暑くなっている福島盆地へと帰還する。