n102


さて、こく一番で充分に腹を満たした、いや超満腹になった筆者は今宵の
宿に向かう。

これだけ食べたのだから、歩いて体の脂を抜こうとも思ったのだが、ぞん
がい歩き疲れてもいた。足が棒のようだ。

ここは無理せず、市電で中島公園までいこう。

なんだか少し前の筆者のように多少の無理なら強引に克服してしまおうと
いう覇気というか活力がとみに減退してきた気がする今日この頃です。

というわけで市電の中島公園停留所で降り、園内をゆっくりと散策する。

”豊平館”というハイカラな建物があったが、改装中だった。

なんでも1980年に高級西洋ホテルとして開拓使が建造したそうだ。

戦後は、進駐軍に接収されるなどしたが、現在は市営の結婚式場として
利用されている。国の重要文化財に指定されているらしい。

n103


中島公園も冬に札幌を訪れると必ずやってくるポイントだ。あまり人が歩い
ていない。閑散としているが、凛とした白い光景である。

少し早いが今宵の宿に到着する。チェックインを済ませ9階の部屋に入る。

このホテルはいつ来てもくつろげる。なにせ部屋が広い。

ゆっくりとシャワーを浴びて、ベットで横になると眠りに落ちてしまう。

外が暗くなった頃に目覚めた。

n104


夕食を食べにいこう。ここからススキノは遠くない。目標は生のラム肉を
食べることだ。

しかし、ススキノ近辺の路面は車のタイヤでカチンカチンに踏み固められて
いた。信号待ちでいったん停車するとスリップして発進できなくなる車も多く
見かける。

シバレルねえ・・・

なんて呟いているうちにススキノの”だるま6.4店”に到着。

昭和29年創業、ススキノ名物といわれるジンギスカンの店だ。

秘伝のタレと新鮮な生ラム、従業員のオバサンの丁寧な接客は申し分なし。

普通は、すんなり座れないほどの人気らしいのだが、奇跡的にすぐに案内
された。

しかし、ジンギスカン鍋で食べる野菜、生ラムの旨さといったら素晴らしい。

ジンギ独特の臭味というかクセがまったくない。なんとも表現したらよいの
だろう?

タレとお肉の絶妙なコラボレーションというやつか。とりあえず、もう1人前
追加してしまった。

今宵も「感動した」でござるよ。

ハイボールと生ラムに酔いしれたゴロウさんは、ふらふらとホテルに戻り、
ほとんどバタンキューで爆睡したようです。

美味しすぎるしょ!だるま!

なんか寝ぼけて叫んだみたい?