n94


朝食時、村長さんの怪談が始まった。

恐怖の味噌汁

ちょうど、その味噌汁を食べているときである・・・

きょう、麩(ふ)の味噌汁

だそうです(^_^メ)

そうきたか。こいつは朝から一本とられましたな。

こんなに楽しいダジャレも当分聴けなくなると思うと寂しいが、本日は筆者も出発
しないといけない。

「ゴロウさん、また3月あたりにもきてね」

と、村長さんはハコさんと南白老岳トレッキングへと出発していった。

どうも大変お世話になりました。

しかし、3月はぼくの稼業の書き入れ時で、休みを捻出するのが厳しい。

少し昔なら、楽勝で休め海外とかいけたんだけど、こう景気が悪くて余裕がない
時代だとなかなか。

ユミさんにニセコ駅まで送っていただく。福島の雪はどうなんですかと聞かれたが、
奥会津なら豪雪だけど、福島市内は融けたり降ったりですと答えた。

ただ、今シーズンの福島の雪はかなり多い。また、北海道みたいに細部まで
除雪がいきわたらないので、車の運転が危険だったりした。

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ユミさんにお世話になった旨の礼を述べ、ニセコ駅に入った。

ぞんがい駅は部活動へ向かう高校生で混んでいるなあなんて思っているうちに
汽車がやってきた。

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ずいぶん雪をかぶった汽車だ。そういえば村長さんが、ニセコの雪も例年の倍
だといっていた。

なんとか座席に座れた。向かいのおとうさんは美味しそうに缶ビールを飲んで
いた。

そうか、運転じゃないんだからぼくもビールぐらい買えばよかった。けど時既に遅し。

ガタンゴトンと3両編成の列車に揺られているうちに爆睡。冬旅をするようになっ
てからいつでもどこでも簡単に寝られる習性がついてしまった。

n87


いったん小樽で乗りついで南小樽駅で降りた。目的は、ここ十数年越しで、
一度は食べてみたいと熱望していたラーメン店を訪ねることだ。

小樽一美味しいと呼び声の高い”初代”である。マップでは調べつくしている
のでばっちり頭に入っていた。そして迷わず10分ほどで到着した。

行列覚悟だったが、思ったより混んでない。

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オーダーしたのは醤油チャーシュー麺だ。暫し待つと飴色のスープの
ラーメンが運ばれてきた。

一口スープを頬張ると重厚な味がする。鳥がらと魚介のダシの絶妙なハー
モニーである。

またラードが表面に浮いていて最後まで熱々だった。北海道のラーメンなら、
このぐらい脂ギッシュじゃないと筆者は認めない。

美味い!

小樽一の看板は伊達じゃない!

またひとつ北の大地での胸のつかえがおりたぜい。

すっかり満足して店を出た。

そして、運河に向かってゴロウさんは叫んでいた。

「オタル、いつでも富良野に帰ってこい!」