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朝7時40分、布団の中でぼくはイモムシのようにごろごろとしていた。

外から機械の音がした。早朝から村長さんは除雪作業をしており大変そう
だった。なんだかすっかり寝坊してしまった自分は申しわけない。

昨夜は一応、家人にメールを打っておいたのだが、返信はない。連絡しな
いと怒る人なんだけど、家人もあまり連絡をよこさないのだ。

けさの朝食もおかわりしてがっつりといただいた。

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さて、本日はスキーではなく、宿主催のスノーシューツアーに参加すること
にした。

実は昨日も洞爺湖方面にトレッキングに出たいたそうだ。スキーより、そっち
の方に交じりたかった。

この冬、ニセコに滞在している理由のひとつは、厳冬期の安達太良山の
頂上をスノーシューで踏破するイベントに参加しなければならないという
命題があったからだ。とにかく冬山に馴染んでおきたい。

もちろんスノーシューの経験もまったくないが、よい訓練だ。

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アンヌプリの眺望が素晴らしい。

セイコマで昼食の買い出しをしていると、みるみると天候がよくなり、快晴と
なった。本当はナイアガラの滝方面?を目指す予定が、この時期としては
珍しく(まだ雪が深いので)アンヌプリトレッキングに予定変更となる。

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ガイド・村長さん、参加者・くっしーさん、クボヤマさん、トモミさん、ゴロウさん。

クボヤマさんは、フルマラソンをされるなど不死身の体力をお持ちなので、
時折村長と先頭を交代するなどパワー満点だ。くっしーさんやトモミさんも
スノートレッキングのベテランである。

超初心者のゴロウさんは、なんだか要領が掴めず終始遅れ気味だった。

でもこのスノーシュー、軽くてかなり使い勝手がよい。お値段も手ごろだし。

道内では普通にホーマックで販売しているそうだ。

これは買いだと思った。これで冬季の安達太良アタックをしよう。

というわけで、これを書いている現在、既に入手してございます。

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アンヌプリ頂上のゲートが好天で解放になったようだ。頂上へスキーを担いで
いく人の姿が黒い列になって見えた。

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本当に人の気配がない湿原。村長さんが”穢れなき湿原”と名づける。

動物の足跡さえ、中央部を避けていた。

遠くに見える雪山は、筆者が夏に登ったイワオヌプリだ。美しい。

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湿原の片隅で、雪上BBQが始まる。天気はいいし、ジンギスカンの味も
素晴らしい。

時折、頂上からスキーやボード滑ってくる人たちの歓声が聴こえてくる。

「ビールあるぞう!お肉あるぞう!」

こちらも負けじとトモミさんが叫びかえしておられた。

ここで、村長の怪談話が・・・

青い血の話・・・

いやあ、ジンギスカンが・・・

アー、オイチ!

だ、そうです。

そ、そうきたか。一本とられましたな。

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ジンギスカン鍋におにぎりを乗せると旨味が沁みるし、温まるので美味しくなる。

食後は、傾斜のきつい登りをがんがん進む。すると美しい樹氷が見えた。

蔵王でみる樹氷とは違う気がする。

とにかくさらさら雪のニセコでは、とても珍しい光景だそうだ。

神秘的、幻想的な絵柄にひたすらデジカメのシャッターを切る。

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登りきると広大な白い大平原になっていた。野球ができそうなぐらい。

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時折、この地点にスキーやボードで頂上から降りてくる人がいるのだが、
明らかにルートミスだと思う。もう少し、手前の花園スキー場方面に降りない
とまずいでしょう。大丈夫なのだろうか?

我々が歩いているポイントだって、村長さんのスマホのMAPで現在地を
確認しながら行動していた。

結構な道のりも徒渉を済ませると出発地点へ戻った。ただ、道路脇の吹き
だまりの中の空洞に筆者は落ちた。そして暫くもがいていたところを皆に
しっかりと見られていたりした。

そして無事任務完了。

本日の温泉は蘭越駅前の幽泉閣で、いい汗を流す。

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今宵のユミさんの手料理もとても美味しかった。またもご飯おかわり。

新規のお客さんで、英国の若者4人がやってきたが、クボヤマさんが流暢な
英語で通訳していた。素晴らしい。

23時ぐらいまで、会費300円のワインの宴会で心地よく酔い、爆睡する。

外はまたしても暴風雪で荒れ狂っていた。