ドラマ”坂の上の雲”をさきほどまで観ていた。

騎兵という兵科は、歴史上、戦車が登場するまで、陸軍の花形だった。

番組の通り、草創期の日本陸軍はプロシア(ドイツ)陸軍を範といていた。

不幸?にして秋山好古は旧松山藩の若殿様に随行し、プロシアではなくフランス
へ向かうことになってしまう。

これにより秋山好古は、陸軍での栄達は断念したらしい。

ところが、騎兵に関してだけは、プロシアよりフランスが優れていた・・・

小説でもドラマでも明確に語られていた。

要するにバイクでいえば、ヨーロピアンとネーキッドの違いだ。

スピードを重視するなら、極端な前傾スタイルであるヨーロピアン。

操作性なら、乗り易さ、扱いやすさでネーキッドということらしい。

バイクでの優劣は用途によって甲乙つけがたい。レース派とツーリング派の
違いとでもいうべきか?

ちなみに日本海軍は、英国海軍を範とした。

ドラマは日清戦争へと進んでいく。

時の総理大臣伊藤博文は、若い頃、馬関戦争などで、辛酸を嘗めつくしており、
異国との開戦にためらっていた。スキャンダルも多かったようだが、ぞんがい
気の優しい平和主義の人物だ。

陸奥宗光・・・

坂本龍馬の主宰する海援隊に属していた。気性が激しく維新後は剃刀外相で、
名を馳せる。龍馬暗殺の時は新撰組の犯行と断定し、近藤局長始め、多くの
隊士が集う酒席に報復攻撃を仕掛けたほどの熱い男だった。新撰組に襲いかか
など稀有の珍事だと思う。しかも、犯人は新撰組ではなかった。見回組でし
た。双方に犠牲者が出たが、勘違いで海援隊に斬り込まれた新撰組が被害者に
なってしまった。

その陸奥も開戦やむなしという。山県有朋、維新の元勲といわれる人物も同じ
考え。

物語は、日清戦争から佳境である日露戦争へ推移していくことだろう。

もし、龍馬が生きていれば、また違った展開となったかも知れないと、その後に
やっていたドラマ”JIN”を観ていて思うなり。

ちなみに学生時代のアルバイト先の人事科におられた、綺麗なお姉さんは、
日露戦争の第三軍、つまり旅順攻撃軍の参謀のI中将(薩系男爵家)の直系で
あった。

帰省中に根っからの会津士魂の叔父に、その話をしたら、

「薩摩の、二百三高地のI中将の末裔だと、2度とその話はするな。どれだけ
 多くの血を流したと思うか」

逆鱗にふれてしまった。