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山崎豊子の小説”沈まぬ太陽”を毎日、少しずつ読んでいた。全5巻のうち、
2巻の終わりぐらいまで進んでいたのだが、評判通り、もの凄い緊迫感というか
人間模様の油断のなさというか、ベストセラー作品にすっかり魅了されてし
まう。

そこで、大ヒット上映中という映画の方も是非、観たくなってしまい劇場へと
足を運んだ。しかし、長い映画で、途中10分間の休憩もあり。

内容はアフリカのサバンナで猟銃を構える男の姿から、次々に時代を交錯させ、
航空機事故最大といわれる日航ジャンボ墜落事故(をモデルとした)まで描かれ
ていた。

エリートとして将来を嘱望されながらも組合の委員長として劣悪な労働条件や
待遇の改善を求め、敢然と闘った。でも皮肉にもそのことによって、上から
”アカ”と睨まれ中近東からアフリカへと懲罰人事で左遷されていく恩地元。

どんな環境でも家族と離れても矜持高く節を曲げずに生きる主人公。渡辺謙の
演技も冴えまくっている。

墜落事件も克明に構成されていて、最初から涙腺がコントロールできなくな
った。

墜ちる瞬間まで、家族にメモを書いていた方がいたが、もちろん実話である。
というより、この映画事体が実話がモチーフのようだ。ちなみに多くの方が
最期までメモを書いていた事実は海外では衝撃だったらしい。なぜ日本人は、
あの状態で文字が書けるのかと。

山崎豊子といえば”大地の子”だ。あの小説にも深く感銘した記憶があるが、
いずれ機会があれば、この場でふれてみたい。