釧路では、ホテル泊することが多い。
なんとなく哀愁が漂い、ふらっと飲みにいくのに好都合だし。
馴染みの飲み屋もある。
店のオヤジとメンメ(キンキ)談義をするのが楽しみだ。
「家族持ちなのにひとり旅してんじゃないわよ」
旅行者夫妻の奥方に絡まれたこともあった。
「あんた、前に来たことがあるよね」
数年後、ふらっと店を訪れた筆者をマスターは覚えていて
くれた。
「これ、カジカのフライだよ。サービスだ」
そしてまた、メンメとキンキは違う魚かという話題で、マスター
と熱いトークを交わす。
筆者も何年も調べているのだが、同じ種類の魚のような気が
する。
マスターはキンキは刺身にできるが、メンメはできない。
焼いて骨まで食べれるのがメンメだというのが持論だ。
ちなみにこの晩、お店で食べた高級魚メンメの塩焼きは
2千円だった。
現在なら、間違えなく倍以上の価格だと思われる。
釧路に泊まった翌日は、なぜか雨の思い出ばかりだ。