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雨の猪苗代湖畔の道を走り抜け、突き当りを右折し、R49に出て磐梯熱海方
面へ向かった。小雨程度なんで、体にあたる雨粒が逆に心地よいぐらいだった。

雨ならば雨もまたよし。

そして、辿りついたのが、知る人ぞ知るドライブイン”〇華”だ。なにで有名
かって?そいつは以下の画像の通りである。ただし、休日なので行列になって
いた。外で筆者、おかちゃん、マユミさんが並んでいると従業員の女性から声
をかけられた。

「キタノさん。なんでここに?」

同じ質問を思わず返したくなったのは、こっちの方だったのは、言うまでもな
い。つまり偶然、知人の女性が働いていたのだ。

もし、デラックスライダーがこの場にいたら、

「キタノさん、あの人、誰っスか?」

という展開になるのは自明の理だ・・・

我々3人が、ほぼ同時に危惧していたようだ。

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おかちゃんとマユミさん↑

ようやくテーブルにつき、マユミさんがオーダーしたのは、唐揚げ定食。おか
ちゃんは、レバニラ炒め定食。筆者は、野菜炒め定食だ。

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まず現れたのは、唐揚げ定食である。前に一度食べたことがあるけど、こんな
に凄いボリュームだったっけ?これは女性のマユミさんでは、相当苦戦を強い
られそうな展開になりそう。

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続いて、おかちゃんがオーダーしたレバニラ炒め定食。おかちゃんの顔が憂鬱
そうになっていたのは気のせいか?

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オオトリで、筆者オーダーの野菜炒め定食。もはや圧巻である。3人が途方も
ない量の定食をやっつけるために延々と箸を動かす。たっ、確かに旨い。けど、
やっぱり拷問に近い気もした。

とにかく筆者は完食した。おかちゃんとひとつずつマユミさんの唐揚げを援護
射撃した。おかちゃん完食。マユミさんもなんとかクリア。もう、しばらく動
きたくないぐらい苦しい戦いだったし、筆者ももう若い頃とは、人種が違って
いたことを再認識した次第である。

「キタノさん、また来てねえ」

『多分、もう俺には無理かも知れない』

と、応えたかどうかは定かでない。

とりあえず、ふらふらになりながらも知人の従業員に見送られて店を出た。

ここで、栃木に帰るおかちゃんとマユミさんとはお別れだ。お世話になりまし
た。挨拶を済ませ、すぐ近くの東北道郡山ICから高速に乗った。

なんだか腹の具合がよくない。やはり食べ過ぎのようだ。小用をしたくなり、
いつもの安達太良SAへ立ち寄る。この東北道最大規模のSAはやはり激混み
であるが、一番落ち着くスポットだ。

実は、ここの売店のパンが美味しい。パン好きの妻へ土産を買った。筆者はコ
ーヒーのみ購入。雨は、綺麗にあがっていた。ストレートのコーヒーを飲み干
し、画像を1枚撮影。それが冒頭の画像である。

数分後、ゼファーイレブンは、サイクロンから低音で絶好調の吹きあがりを見
せながら、東北道を北上していた。

北のサムライは、以後、3日ほど食傷気味で胃がもたれたことも内緒だ。


            FIN