NHKのドキュメンタリーで先ほど、抜海駅が放映されていた。抜海といえば
サロベツ原野の中にある無人駅で、周囲が閑散としている。
ところが、この抜海駅が今、旅人が集う駅として脚光を浴びているそうだ。
まあ、いわゆる秘境駅として、鉄道マニアの間でも有名らしい。
茨城のライダーが興味深かった。仕事をリストラされ、オートバイで日本縦断
の旅に出て利尻島に辿りつく。そこで、ラーメン屋のバイトをしながら彼女と
出会う。
ただ、ライダーは間もなく茨城へ帰り再就職する予定だった。バツイチ同士で
彼女には小さい娘がいた。もちろん、茨城に連れていくつもりだったそうだが、
彼女は北海道から離れたがらなかった。
彼女への思いを断ち切り、茨城へ戻るのか?
抜海駅にて、ライダーは悩んだ。
彼は彼なりに結論を出し、再び利尻に向けスロットルをあげた。
数週間後、宗谷本線稚内方面から、抜海駅に降り立ったカップルと小さい娘の
姿があった。
うっ、なんだか映画のエンディングみたいで、猛烈に感動してしまったではな
いか。
時折、映るサロベツ原野から利尻山の光景。懐かしすぎる。
サロベツは、なにもないからよいんだ!
妻もそれなりに感動したらしく
「向こう(北海道)で、素敵な人と出会ったら、どうするの?」
『ああ、もう、こっちには帰ってこないかもね』
「ああそう。二度と帰って来なくてけっこう」
だってよ・・・
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